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食サポコラム

オーラルフレイル  


湘南食サポート歯科事務局の片山です。


皆さんはオーラルフレイルという言葉を耳にされたことはありますでしょうか?


お食事をよく食べこぼすようになった、固いものが噛めなくなってしまった。 むせることが増えた。滑舌が悪くなっている。


こうしたご高齢者に良く見られる状態が続くようであれば、それはささいな口の機能の衰え、オーラルフレイルの可能性があります。


今週の食サポブログはオーラルフレイルについてご紹介させていただきます。


オーラルフレイルとは、日本語に直すと「お口の機能の虚弱」となりますが、 お口に関するささいな衰えを放置または適切な処置が行なわれないことにより、お口の機能低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下までつながる負の連鎖に対して警鐘を鳴らした概念です。


年齢を重ねて足腰の筋力が低下するのは、一般的にごく当たり前のことですが、お口の衰えが身体全体、さらには精神的な部分や社会的な面も含めて、健康と大きな関わりがあると言われています。


多くの人は、加齢と共に低下する運動機能・栄養状態・生活能力を加齢のせいとあきらめてしまい、自らの行動範囲を狭めたり、食べにくいものを避けたりしてしまいがちです。


しかし、これらのお口のまわりのささいな衰えから始まる現象を見過ごしていると、自覚がないまま悪循環に陥り、やがて食欲低下からの低栄養・サルコペニア(筋肉減少症)、最終的に咀嚼障害や摂食嚥下障害等の食べる機能の障害を引き起こしてしまいます。


実際に身体の衰えとオーラルフレイルの関係を調査した、介護認定を受けていないご高齢者のお口の健康状態を調査した研究結果では下記の6項目が介護リスクを高める危険なお口の衰えだという調査結果が出ています。

  • 自分の歯が20本未満
  • 滑舌の低下
  • 噛む力が弱い
  • 舌の力が弱い
  • 「半年前と比べて硬いものが噛みにくくなった」」と思う
  • 「お茶や汁物でむせることがある」と思う


調査の結果、これらの6項目の内3つ以上に当てはまる方が「オーラルフレイル」だとされています。


オーラルフレイルの方は年齢や病気など多くの要因の影響を考慮しても、身体的フレイルやサルコペニア、介護が必要となる確率、更には総死亡のリスクが総じて約2倍多いという調査結果があります。


オーラルフレイルは近い将来に全身が衰えてしまうサインとなり得ます。オーラルフレイルは適切な対応を行うことで回復も可能であることが分っているのでささいな衰えを早期に見つけて、早目に対応することがとても大切です。


専門知識を持つ歯科医師によるオーラルフレイルの評価そしてオーラルフレイルの改善プログラム。


その他訪問歯科診療にお困りの方がいらっしゃいましたら是非湘南食サポート歯科までお気軽にご相談ください。



医療法人社団若葉会  湘南食サポート歯科
〒251-0875 神奈川県藤沢市本藤沢1丁目10−14
TEL 0466-84-2000


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