食サポコラム
予防接種での肺炎予防
こんにちは湘南食サポート歯科事務局の片山です。
歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんがテレビCMを行っている、「65歳過ぎたらあなたもわたしも肺炎予防」のCMはご覧になったことはありますでしょうか?
これは、肺炎が日本人の死因の第3位となっていて、年間約12万人の方たちがお亡くなりになられており、そのうちの約96%は65歳以上のご高齢者だということに関係しています。
今回の食サポブログでは、予防接種での肺炎予防をテーマに、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザの予防接種の肺炎予防との関係に関係をご紹介させて頂きたいと思います。
肺炎は、主に細菌やウイルスなどが、肺に入り込んで起こる肺の炎症で、体が持つ抵抗力が弱まったときなどに 感染しやすくなると言われています。
体力の低下したご高齢者の場合、肺炎の症状が急激に進んでしまうことがあるので、肺炎予防はとても重要です。
日常でかかる肺炎(市中肺炎)の原因菌で最も多いのが「肺炎球菌」です。そのために肺炎球菌ワクチンの接種を行うことが大切だと言われています。
65歳以上の方を対象に公費などで補助が行われている肺炎球菌ワクチンは23価肺炎球菌ワクチンというもので、このワクチンは5年間効果が持続し、肺炎の原因となる肺炎球菌に効果をもたらします。
肺炎球菌ワクチンの接種を行うことで肺炎球菌由来の肺炎の発症や重症化を防ぐことができると言われています。
これからの季節に流行期を迎えるインフルエンザの予防接種は、インフルエンザを予防する策として多くのご高齢者が受けられています。
肺炎球菌ワクチンと同様に、予防接種を受けたからといって、「インフルエンザに罹らない」というわけではありませんが、重症化せずに比較的軽い症状で済むのが予防接種の利点だと言われています。
ご高齢者は、インフルエンザをきっかけに、肺炎を起こすこともあります。これは、インフルエンザウイルスに感染することで、気道の表面の細胞が壊され、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなることで肺炎を引き起こすと言われています。
肺炎球菌ワクチンの接種と毎シーズンのインフルエンザ予防接種をそれぞれ別の予防接種としてとらえるのではなく、両方の予防接種を行うことで、それが肺炎の予防にもなり、ご高齢者の健康寿命を延ばすことにも繋がると考えます。
ご高齢者に健やかにお過ごしいただけるように、普段から介護に携わられている皆さまが心がけてらっしゃるうがい、手洗い、マスクの着用を行うなどの感染予防。
今回ご紹介させていただいた肺炎球菌ワクチンの接種とインフルエンザワクチンの接種を行うことでの肺炎予防。
そして、日々の口腔ケアでお口の中を清潔に保つことでの肺炎予防。
それらの多面的なアプローチでご高齢者のに肺炎を防ぎましょう。
口腔衛生指導や、歯科に関するご質問、お困りごとがありましたら、湘南食サポート歯科まで是非お気軽にご相談ください。
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