食サポコラム
介護者が行える機能的口腔リハビリテーション
こんにちは。湘南食サポート歯科事務局の片山です。
今回の食サポブログでは介護者の方が日常的に行っていただくことの出来る機能的口腔リハビリテーションをテーマに表情筋のストレッチ、そして舌のマッサージの方法をご紹介させていただきます。
表情筋のストレッチ
表情筋のストレッチを行うことで、口周りの筋肉が刺激され、ご高齢者の口腔機能の低下に伴う摂食嚥下障害および構音障害を予防する効果が期待されます。
表情筋のストレッチに長期的に取り組むことで、食べ物を咀嚼して飲み込むまでの一連の働きがスムーズになる効果が期待できます。
表情筋には前頭筋(ぜんとうきん)、眼輪筋(がんりんきん)、頬筋(きょうきん)、口輪筋(こうりんきん)、頤筋(おとがいきん)という主要な表情筋があり、それぞれの筋肉が骨と皮膚につながっています。
主として摂食嚥下に関係するのは上下あご関節から口角まで伸びている頬筋(きょうきん)と唇の周りの筋肉である口輪筋(こうりんきん)になります。
表情筋のストレッチを行う方法としては、指の先端や指の腹部分の2点を作用点にしてつまんだり、広げたりするケアを行うことで表情筋のストレッチが可能となります。
同様に、頬筋から口輪筋など摂食嚥下に関係する表情筋全体を手掌や指腹を使用して面で杷持しマッサージすることも表情筋ストレッチの1つです。
以前ご紹介させていただきました、耳下腺のマッサージも同時に行うことが出来るので是非お試しください。
舌マッサージ
食べ物や飲み物を取り込んで咀嚼し、咽頭に送る際に重要な役割を果たす舌の運動性・感覚性を保つことは正確な摂食嚥下運動を成し遂げるためにはとても重要です。
舌マッサージを行って硬くなった筋肉を柔らかくすること、そして可動域を拡大することで、機能回復を図ることが出来るケースがあります。
舌マッサージには舌の可動域拡大のためのストレッチと舌の抵抗訓練があります。
舌の可動域拡大、そしてご病気の後遺症などで舌が緊張して強張っている場合には介護者が、舌が滑らないようにガーゼなどで舌をやさしくつまんで、口腔外(正面)へ引き出し左右に振るストレッチが効果的です。
舌の抵抗訓練としては、物に対して舌を押し付ける運動を誘発することで行います。
小さなスプーンの背、舌圧子、頬の外側から押した指などを舌で押し返していただくことで行うことが出来ます。
皆さまがこれまで行ってこられた口腔ケア(口腔保清)でお口の中を清潔にした後に前回と今回ご紹介させていただきました機能的口腔リハビリテーションを 行っていただくことで、ご高齢者の方のお口の状態がより良いものとなります。
今回ご紹介させていただいた他にも様々な口腔機能の改善に役立つ口腔リハビリテーションの方法はございます。
その様な口腔リハビリテーションにご興味ある方は是非湘南食サポート歯科までお気軽にご相談ください。
医療法人社団若葉会 湘南食サポート歯科
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