食サポコラム
入れ歯(義歯)とお食事
こんにちは湘南食サポート歯科の片山です。
ご高齢者の方がお食事の際に入れ歯を外されてしまう。
そんな時に入れ歯を装着してお食事を行って頂くのか、それともそのまま入れ歯を外してお食事を行って頂くのか。
どちらが良いのですか?
と介護に携わる方たちからご質問を頂くことがあります。
それは「入れ歯を外しても、外さなくてもどちらでも良いので、とにかくお食事を食べていただける方が良いのではないでしょうか」とお答えしております。
入れ歯(義歯)は、義手や義足と同様に失われた機能の代償を果たす為の道(装具)であり、その道具を適切に使用して頂くためには専門家による調整やご本人がその道具を利用するための筋力が必要となります。
入れ歯(義歯)=食べるための装具であり、適切に調整が行われていない装具を装着してお食事をする事によって、食思が進まなくなってしまうのは本末転倒です。
先ずはお食事を摂っていただくことが最善の対応だと考えます。
その他、入れ歯には人工の歯で食べものを嚙み砕くという機能だけでなく、舌の力(舌圧)が弱くなってしまった方が嚥下を行う際に食べ物の嚥下を行いやすくする役割も果たします。
食形態の工夫(常食→刻み、常食→ソフト食、刻み食→ミキサー食)を 行い、食べやすい形態のお食事を提供することも重要ですが、義歯の調整を行って、疲れずに食形態の維持や向上を目指すことも大切です。
入れ歯(義歯)の調子が合ってない様子のご高齢者の方がいらっしゃった際には、先ずはお食事を摂っていただくことを最優先にしながら、入れ歯の調整を得意とする専門の歯科医師にご相談ください。
入れ歯(義歯)に関する、より詳しいことがお知りになりたい場合や、お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
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