食サポコラム
口腔ケア(口腔ケアの基本的な方法)
湘南食サポート歯科事務局の片山です。
今回の食サポブログでは、口腔ケアをテーマに口腔ケアの基本的な方法をご紹介させていただきます。
- 歯のブラッシング
歯ブラシを持つときには鉛筆と同じ様に持ち、歯茎にあたっても痛くない程度の力で磨きます。入れ歯をご使用されている場合は入れ歯を外してから残った歯を磨く様にしましょう。歯ブラシを選ぶ際には、その方のお口の状態に合わせてブラシの硬さを選ぶと良いでしょう。
1.歯ブラシが歯に対して45度~90度になるようにあてます。
2.細かく動かしながら1本1本ていねいにブラッシングします。
3.奥歯の溝や歯と歯の間は汚れがたまりやすいので、磨き残しがないように念入りにブラッシングを行った上で歯間ブラシなどを併用すると良いでしょう。
- うがい
うがいはお口の中を洗浄するだけでなく、ご高齢者の口腔機能の状態確認を行うことが出来るので、うがいの際にはそのご様子を良く観察すると良いでしょう。
1.水を口にふくみ、左右どちらかの頬を膨らませ口をブクブク動かします。
2.反対側の頬も同じように膨らませブクブクと口を動かします。
3.上唇と上の歯の間も同様に行います。
4.最後に口の中全体を膨らませてブクブクと動かしましょう 。
うがいの際にお口から水がもれたり、お水を飲んでしまったり、上手にお口の中の水を吐き出すことが出来ない場合には認知機能や口腔機能の低下が疑われるので、そのような際には医師や歯科医師など専門家にご相談ください。
- 口腔清拭(せいしき)
うがいを出来ないご高齢者には口腔清拭を行います。
1.スポンジブラシや口腔用ウエットティッシュやガーゼを指に巻いたものを利用してお口の中の汚れを拭き取ります。
2.上の歯と頬の間、そして舌を奥から手前に向かって拭きます。
3.上あごも同じように奥から手前に拭き取ります。
4.下の歯と頬の間、舌の下部分も同様に拭き取を行います。
口腔清拭の際にご注視いただきたいのは、汚れが特に残りやすい口腔前庭(こうくうぜんてい)という場所です。口腔前庭とは歯列とほお・唇の間の空間を指します。食物残渣などが口腔前庭に残ってしまうのは、口腔周囲筋の運動機能低下や咀嚼機能の低下が疑われるので、その様な場合には歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。
※指を奥まで入れ過ぎると嘔吐反射を起こすおそれがありますので、指を奥に入れ過ぎないようにご注意ください。 口腔ケアを通じてご高齢者の生活の質(QOL)を向上させ、いつまでもお元気にお過ごしいただける様にしましょう!
歯科治療全般、そして歯科医師・歯科衛生士が行うプロフェッショナルケア、介護者の方が行う口腔ケアの方法などでお困りの方がいらっしゃいましたら是非湘南食サポート歯科までお気軽にご相談ください。
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