食サポコラム
嚥下障害ととろみ(2)
こんにちは湘南食サポート歯科 事務局の片山です。
今回の食サポブログではとろみづけのポイントを日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類2013」を参考にご紹介したいと思います。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会では、とろみの程度を①薄いとろみ(スプーンを傾けるとすっと流れ落ちる)、②中間のとろみ(傾けるととろとろと流れる)、③濃いとろみ(傾けても形状が保たれ流れにくい)、の3段階に分類しています。
介護施設などでは、トロミ材の容器にご利用者様のお名前と、スプーン何杯のトロミ材を使用するのかが書かれているのをお見かけします。
定められた量に従ってとろみをつけているはずなのに、とろみづけをする人やその日のメニューによってとろみの程度がバラバラになってしまうというご相談をいただきます。
これは、同じ量のとろみ剤を使用しても、食べ物の温度や原材料により、とろみの形状やとろみがつく時間に大きな差がでてしまうからです。
これを避けるためには、とろみの指示を「とろみ剤の量」ではなく、前述①~③の()内で表したような「とろみの形状」で行うことをお勧めいたします。
とろみづけのポイントを知るには、まずは安定してとろみをつけ易い常温のお水、そして温かいお茶のとろみづけを行っていただき、とろみの形状でご判断いただくことが重要です。
温かいものにとろみづけを行う場合には、とろみの形状変化が時間によって生じるので、提供するまでの時間を考慮してとろみづけを行っていただく必要があります。
温度だけでなく、食品の原材料によってもとろみのつき方が変わってきます。牛乳などの乳製品はとろみがつくまでに時間がかかる傾向があり、またお味噌汁などの汁物も具材の有無やその中身によってとろみのつき方が変わってしまいます。
とろみの形状をイメージしながら少量ずつかき混ぜながらとろみ材を加えることで安定したとろみづけを行っていただくことができる様になります。
食品のとろみづけに関するより詳しいことがお知りになりたい場合や、お困りごとがありましたら、食サポート歯科までお気軽にご相談ください。
医療法人社団若葉会 湘南食サポート歯科
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