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食サポコラム

歯周病と歯周病が全身に及ぼす影響② 


湘南食サポート歯科事務局の片山です。


今週の食サポブログでは前回の歯周病と歯周病が全身に及ぼす影響①に続いて、歯周病と歯周病が全身に及ぼす影響をテーマに、歯周病と糖尿病、冠状動脈性心疾患、そして早産・低体重児出産の関係に関してご紹介させていただきます。



糖尿病


糖尿病は、血糖を下げるホルモン(インスリン)が足りなくなり、うまく作用しなくなることで、高血糖状態が続く疾患です。


糖尿病には網膜症・腎症・神経障害・末梢血管障害・大血管障害などの合併症があり、歯周病はこれらに続く第6の合併症として捉えられています。


糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。 


最近では歯周病になると糖尿病の症状が悪化すという逆の関係も明らかになってきました。


歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきていて、歯周病治療を行うことで糖尿病も改善することが分かってきています。



冠状動脈性心疾患


心臓に血液を供給する冠状動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称を「冠状動脈性心疾患」と呼びます。


心筋梗塞や狭心症の虚血性心疾患は、心臓の冠状動脈にアテローム性プラーク(血管沈着物)が形成され閉塞されていくことで生じる病気です。


血管内に侵入した歯周病原性細菌やその病原因子などが、血流に乗って冠状動脈に達するとアテローム形成が加速化されその結果心血管の病気が発症しやすくなるといわれています。


歯周病に罹患していると、心血管疾患の発症リスクはそうでない人と比べて1.15〜1.24倍高まると言われています。



早産・低体重児出産


妊娠中はホルモンの変化などによって歯ぐきの炎症が起こりやすくなり、歯周病になる女性も少なくありません。妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。


これはお口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。


最近の報告によると、歯周病にかかった妊婦さんに低体重児出産が起きるリスクは健常者の4.3倍程度と言われています。


これまでは歯周病の予防と治療の最大の目的として、歯が失われることを防ぎ、お口の機能を維持することとされてきました。


しかし1990年代の後半以降には歯周病が全身疾患や全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになってきて、全身の健康を守るためにもお口の健康が重要であると認識されるようになってきました。


次号の食サポブログでは今回ご紹介出来なかった、歯周病と骨粗しょう症の関係、そして歯周病予防の方法などご紹介させていただきます。


歯周病はもちろん、摂食嚥下や義歯 調整、そしてその他一般的な訪問歯科 診療にお困りの方がいらっしゃいましたら是非湘南食サポート歯科までお気軽にご相談ください。



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