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食サポコラム

熱中症と脱水②

湘南食サポート歯科事務局の片山です。

今週は先週に引き続いて熱中症と脱水をテーマに脱水と脱水状態のご高齢者にみられる症状をご紹介させていただきます。

先週ご紹介させていただきましたが、熱中症と脱水症は密接に関係しており、熱中症予防の基本は脱水症予防となります。

 

人間の水分量は子供で体重の70%、成人であれば60%、そして筋肉量の減少してしまったご高齢者で体重の約50%が水分量であると言われています。

 

この様にご高齢者は正常な状態でも水分量が少なく、常に軽度の脱水状態のようなものと考えられます。このためご高齢者の場合、汗をかくだけでも脱水になりやすいので水分補給がとても重要となります。

 

1日に必要な水分量には個人差があり、体重や体格に大きく左右されますが、1日に摂取する水分の必要量として

「体重×40~50ml」の水分量が必要と言われています。

 

体重が50kgの方なら「50kg×40~50=2000~2500ml」の水分量が1日に必要だということになります。

 

水分は飲みものだけでなく、食べものからでも水分の摂取を行えますが、1日に必要な水分量のうち半分程度は意識してお口から摂取することが大切です。

猛暑でたくさん汗をかいてしまう夏は、さらにプラスして水分補給を行う必要があります。

 

ご高齢者でトイレへの移動などが面倒で水分摂取を我慢してしまったり、認知症の方などは水分摂取の必要性を認識出来なかったりして多くのご高齢者は脱水のご状態に気づけない場合があります。

 

嚥下障害を持つご高齢者の場合、水を飲んだ時にむせる経験をすると怖くなって水分補給量が少なくなってしまう傾向があると言われています。

その様な方に対しては正しい姿勢でとろみのついた飲料を活用するなどして、上手に水分を摂取していただくことが重要です。

 

脱水の予防には水分補給をこまめに 行うことが大前提となります。

 

「のどが乾いた」とお訴えがあったときは、すでに身体の中で水が足りていないというサインです。

脱水症状を予防するためには「のどが乾く」前に、少量ずつこまめに水分補給を行っていただく様にしましょう。

 

脱水の状態が疑われる症状

 尿量、だ液量の減少

 便秘  微熱が続く

 お口や脇の下が乾いている

 唇がカサカサ

 口臭が気になる

 汗をかかない

 体重が減少した

 

これらの症状が見られた場合には脱水の状態が疑われるので速やかな水分補給を促してください。

 

脱水の症状が介護を行っている方たちの目に見える状態になった時には既に脱水の状態がかなり進んでしまっていることが想像されますので、そうならない様に夏の間は手の届く所にお水やお茶などを置いて、いつでも水分補給を行っていただくことのできる環境を整えるようにしましょう。

 

摂食嚥下、歯科治療や義歯の作成等、歯科訪問診療でお困りの方がいらっしゃいましたら是非湘南食サポート歯科までお気軽にご相談ください。 

 


 

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