食サポコラム
認知症で拒否のある方に対する口腔ケア
こんにちは。湘南食サポート歯科事務局の片山です。
口腔ケアを行うことで、誤嚥性肺炎の予防だけでなく心臓疾患や糖尿病の発症リスクの低減、更には味覚や意識レベルの改善も見込むことができると言われています。
しかしながら、「認知症で拒否のある方に対する口腔ケアはどの様にして行えば良いですか?」というご相談をいただくことがあります。
様々な対応の方法があると思いますが、今回の食サポブログでは認知症で拒否のある方に対する口腔ケアに関してご紹介させていただきます。
なぜ口腔ケアに対する拒否があるのでしょうか?
認知症で口腔ケアに対する拒否が起こる要因としては、口腔ケアの必要性が理解できなかったり、自分自身の状況の理解ができなかったりどうしたらよいかがわからないという認知機能的要因が考えられます。
拒否がある方に対して口腔ケアを行う場合にはまずはその方の状態のアセスメントを行い、不快(不機嫌)ではない環境づくりを試みることをおすすめしています。
快・不快という感情はすべての方々が持ちうる知覚であり、その感情に働きかけを行うことが好ましい接し方だとされています。
具体的には、ご機嫌が良い時を選んで口腔ケアを行う。会話を通じて発声や笑っていただくことがを口腔ケア(口腔リハビリ)の一環であると理解して、焦らずにゆっくりとお口を開けていただき易い環境をつくるなどです。
時間に追われがちな介護施設などでは、口腔ケアは毎食事後に行うなど定められた時間に行うケースが多いと思いますが、認知症で拒否の強い方に対しては、その定めにとらわれず、あくまで目標として1日のうちに1回でも口腔ケアを行う、といった感じで柔軟に対応することが効果的だと言われています。
1日1回の口腔ケアを行うことでは、口腔内環境が大きく変化しないかもしれませんが、重要なことは継続的に、「口腔ケアは心地よい」と感じていただけるようにすることではないでしょうか。
口腔ケアが不快なものではなく、快(心地よい)なものと感じていただける様になれば口腔ケア自体を好きになっていただけて拒否が減るかもしれません。
認知症で拒否の強い方は白衣や医療機関のユニフォームを着ている人間が対応することで、拒否が弱くなることもあります。お困りごとがありましたら、食サポート歯科までお気軽にご相談ください。
医療法人社団若葉会 湘南食サポート歯科
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