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食サポコラム

オーラルフレイルと口腔機能低下症 

湘南食サポート歯科事務局の片山です。


2018年最初の食サポブログはオーラルフレイルと口腔機能低下症に関してご紹介させていただきたいと思います。


お口には、咀嚼、嚥下、発音、唾液分泌、感覚、呼吸などの機能(口腔機能)があります。


多くの要介護状態にあるご高齢者に認められる滑舌の低下、食べこぼし、むせ、食品を噛めないなどの状態をオーラルフレイルといいます。


オーラルフレイルはフレイルの一つで身体の衰えの状態を指すもので、介護や介護予防で対応を行うことが重要とされています。


オーラルフレイルをそのままにしておくと口腔機能低下症という病気に繋がっていきます。


口腔機能低下症とは日本老年歯科医学会が2016年に東京歯科大学で発表を行った「高齢期における口腔機能低下症」の概念と診断基準で明示された

  • 口腔不潔
  • 口腔乾燥
  • 咬合力低下
  • 舌・口唇運動機能低下
  • 低舌圧
  • 咀嚼機能低下
  • 嚥下機能低下


という7つの状態を診断し、このうち3項目が認められた場合を「口腔機能 低下症」と判定するものです。


口腔機能低下症の状態で治療を行わずにいると、嚥下障害や咀嚼機能不全といった口腔機能障害になってしまいます。


口腔機能障害の段階までいくと、その前段階であった口腔機能低下症の段階に戻ることは難しいと考えられているので、口腔機能低下症の段階で止めることが求められます。


日本歯科医師会等では口腔機能低下症の前段階のオーラルフレイルの段階で口腔機能の低下を防ぐことで歯科にかからなくても済むといった推奨もされています。


発音がハッキリとしない(咬合力低下、舌・口唇運動機能の低下)、むせる(低舌圧、嚥下機能低下)、お口からものがこぼれる(咀嚼機能低下)など、介護の現場にいらっしゃる介護者の方たちが日々の介護を通じて発見したオーラルフレイルの状態に対する気づきが口腔機能低下症を防ぐことに繋がります。


重要なのはオーラルフレイルや口腔機能低下症などの段階で歯科にかかることで嚥下障害や咀嚼機能不全といった口腔機能障害を防ぎ、少しでもQOLの高い日々をお過ごしいただきながら、医療費や介護費用を少なくしていくことだと考えます。


2018年は日々のアセスメントを通じてご高齢者の口腔機能低下症にご注目いただいて皆でご高齢者の「食べる」、「しゃべる」、「笑う」を支えましょう。


専門医による口腔機能低下症の診断、一般的な歯科治療に関するご質問やお困りごとがありましたら、湘南食サポート歯科まで是非お気軽にご相談ください。





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