キービジュアル

摂食嚥下障害とは?

摂食嚥下障害とは?

通常、食べ物を飲み込むときは食べ物が気管に入らないよう気管が閉じます。しかし飲み込む力が弱くなると、食べ物や唾液が気管に入ることがあります。
気管に入った食べ物に付着した菌が肺まで送られてしまうと、炎症が起き肺炎の原因となります。重い肺炎になり命を落とすことがないよう、しっかり治療をしましょう。
嚥下障害はトレーニングをすれば改善することもあります。飲み込む力が弱くなっている方は十分な食事が摂れず栄養状態が悪くなって痩せていることが多いため、栄養状態の改善を促しながらトレーニングを行います。

嚥下内視鏡検査
(VE検査)

嚥下内視鏡検査(VE検査)とは、鼻から約3mmの内視鏡を入れたまま食べ物を食べ、食べ物をどのくらい噛めているか、飲み込んだときにどうなるかを観察します。
映像は録画し、検査後に詳細な所見をお伝えします。また、この映像をもとに、お口から食事を食べるためのリハビリ方法を決定します。
虫歯や検診はもちろん、「うまく飲み込めない」「食事のときにむせやすい」「あまり食べられなくなってきた、固形物を食べたくない」などの心配や悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

1.問診

問診
矢印

2.視診および触診

視診および触診
矢印

3.嚥下障害のスクリーニング検査

視診および触診

3.嚥下障害のスクリーニング検査

嚥下造影検査

  • 喉頭挙上検査
  • 改訂水飲みテスト
  • 反復唾液嚥下テスト
  • 頚部聴診法

嚥下内視鏡検査(VE検査)

口腔ケアとは?

口腔ケアとは口の中を清潔に保つことで、口の中はもちろん、体全体を健康に保つケアでもあります。
年齢を重ねると自分の思うように腕や指を動かせなかったり、力が入りにくくなったりするため、歯磨きをしても磨き残しが多くなります。また、唾液の量も減るので、洗浄作用が働きにくくなります。そこで、歯科医師やスタッフがお掃除をお手伝いし、口の中を清潔に保てるようにサポートします。
口腔ケアで口の中を清潔にしておくことは、病気の予防にもつながります。
口腔ケアとは

口腔リハビリとは

唇、舌、頬の運動、発声、呼吸の訓練や唾液腺のマッサージを行うことで、お口の機能を活性化させ、口の機能の向上や維持を図ります。
リハビリを行うことで、自力で食事をしてしっかり飲み込めるようになるだけでなく、言葉が話しやすくなるため、これまで以上に会話を楽しめるようになります。
口腔リハビリとは

運動(リハビリ)と
食事(栄養)は、
バランスが大切

嚥下障害のリハビリを行うにあたり、まずは、のどの筋肉を増やさなくてはいけません。そのためには、最初に全身の栄養状態を改善する必要があります。
ある程度、栄養状態が改善したら運動(リハビリ)を開始し、蓄えた栄養が脂肪になるのを防いで筋肉にします。
患者様の状態を見ながら、栄養状態の改善とリハビリの指導を行い、無理なく効率的に食事を飲み込むための筋肉を作っていきます。
患者様がしっかり食事を摂れるようになり、栄養状態が改善したことを確認してから虫歯や歯周病の治療、義歯(入れ歯)の作成や調整を行います。
運動(リハビリ)