食サポコラム
お食事の際のポジショニング(姿勢)
こんにちは。湘南食サポート歯科事務局の片山です。
今回の食サポブログではお食事の際のポジショニング(姿勢)についてご紹介させていただきます。
ポジショニングは嚥下障害を持つ方たちへの代償的介入法として食形態の調整と並んで摂食嚥下障害対応にとってはとても重要とされています。
これは、適切なポジショニングを行うことで、口腔や咽頭の位置、形態を変えるとともに、食物の流れを変えることで誤嚥等のリスクを最小限化できると言われているからです。
適切なポジショニングが必要とされる対象の方は、
①安定して体位を保持できない。
②嚥下障害があり誤嚥性肺炎を繰り返す。
③麻痺があり片方へ倒れやすい。
④円背、頚部後屈し下顎の位置が安定しない。
など、多岐にわたり食事介助が必要な要介護状態の方にとってポジショニングは重要となります。
お食事の際に最適なポジショニングは、
- 足の裏が床面と接地している。
- イスの座面の高さはひざが90度に曲がるくらい。
- テーブルの高さは腕を乗せて、ひじが90度に曲がるくらい。
このように、重力を利用して下半身と体感を安定させやすい姿勢を取っていただくことで、上肢や頭頸部などがリラックスした状態となり、食物の取り込み、咀嚼、咀嚼移送、嚥下がスムーズに行えるようになります。
筋肉量が減ってしまった高齢者の場合、座位が不安定になりやすいので、クッションやフットレストなどを利用して、床面に足底、座面には両坐骨をきちんとつけて下半身を安定させることで上半身がリラックスし、両手、口、のどが動きすくなります。
正しい姿勢(ポジショニング)でいすなどに座っていただくことで食べ物の取り込み、咀嚼、咽頭移送、嚥下がスムーズに行えるようになり、栄養状態の改善や誤嚥性肺炎の予防につながります。
さらに、お食事を摂取しやすくなると食事時間の短縮が期待でき、介護の負担が軽減するなど様々な良い効果が見込まれます。
今回ご紹介させていただいたのは、お食事の際の姿勢(ポジショニング)で一番の基本となるいすでのポジショニングです。
別の機会にまた車いすやベッドでの最適なポジショニング(姿勢)をご紹介させていただきます。
お食事の際のポジショニングを含め、摂食嚥下などでお困りごとがありましたら、食サポート歯科までお気軽にご相談ください。
医療法人社団若葉会 湘南食サポート歯科
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