食サポコラム
嚥下障害ととろみ ①
こんにちは湘南食サポート歯科事務局の片山です。
介護施設で働かれている職員の方からとろみのつけ方のご質問をいただきましたので、今回の食サポブログでは とろみついてご紹介させていただきます。
ご高齢者の方達にこまめな水分補給を行っていただくことは非常に大切なことです。
水分補給を行うことで、脱水や脳梗塞、心筋梗塞といったリスクを減らすことが出来るといわれています。
しかし、嚥下機能に低下がみられる方は水分摂取の際にむせたり、咳込んでしまったり、スムーズに水分を摂ることが難しくなってしまいます。
健常な人が普段何気なく行っている、飲み物や食べ物を飲み込むという動作に障害が生じてしまうのが嚥下障害です。
嚥下障害は病気や加齢、そして心理的な要因で引き起こされると言われており、その症状は様々です。
嚥下障害が生じると、お水やお茶、味噌汁等の水分が上手に飲めなくなります。
これは、水のように粘度の低い液体はのどに流れ込むスピードが速く、本来であれば食道に入る水分が誤って気管に入りやすいからです。
人が食べ物や飲み物を飲み込む際には、脳が飲み込みを行うように指令を出し、無意識のうちに反射的に嚥下が行われます。
しかし、嚥下障害を持つ方々はその指令が上手く伝達されずに飲み込みを行うタイミングにズレが生じてしまうことでむせたり、誤嚥を起こしてしまいます。
水分にとろみをつけることで、飲み物が喉に流入するスピードが遅くなり、嚥下障害を持つ方でも水分をスムーズに嚥下を行っていただくことが出来るようになります。
ただし、注意しなくてはならないのは、とろみをつけすぎると、飲み物や食べ物を飲み込み難くなってしまいます。
誤ったとろみづけが誤嚥や窒息の原因となることがあります。
とろみづけを行う際には、嚥下障害の状態に合わせた最適なとろみをつけることで、スムーズに飲み物や食べ物を摂っていただくことが可能となります。
次号の食サポブログでは、とろみのつけかたのポイントをご紹介させていただきたいと思います。
嚥下障害や食品のとろみづけに関する、より詳しいことがお知りになりたい場合や、お困りごとがありましたら、湘南食サポート歯科の事務局、そして所属の歯科医師、管理栄養士までお気軽にご相談ください。
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